伝統の経糸、革新の緯糸 「丹後ちりめん」

優しくしなやかな風合い、華麗にシルク革命。

 

優しくしなやかな特有の風合いを持ち、染色性に優れた丹後ちりめんは、和装用の白生地としてはもちろんのこと、その技術を生かした新素材の開発や独自の加工を施すことでさまざまな製品を生み出し、ファッションの世界に新風を吹き込んでいます。

 

和装では着物地をはじめ、衿地、帯揚げ地、ふろしき地などの高級小物用の素材として、洋装では婦人服の高級素材や、バッグなどのファッション小物用素材として広く利用されています。また、生地としてだけでなく、絹から抽出したセリシンを利用して化粧品なども開発し、さらに新たな分野へと創造の範囲を広げています。新時代にふさわしい、華麗なる美の革命を。丹後ちりめんの可能性は無限大です。

万能の素材。「絹セリシン」。
丹後ちりめんから得られた絹セリシン。それは繭糸にあって蚕の命を守っている成分でありながら今日まで利用されずに廃棄されてきた、新しいもう一つの絹ともいえる天然の蛋白質成分です。この絹セリシンは保湿機能だけでなく紫外線カット機能なども併せ持ち、人間の生理作用にとって極めて有用な働きを持っていることが明らかになってきました。今後、繊維加工・化粧品・食品・医療など、さまざまな分野での利用が期待されます。